
【鈴鹿】5月8―25日の午前10時から午後4時まで、三重県鈴鹿市長沢町のシャクヤク栽培畑で「鈴鹿シャクヤクまつり2025」が開催される。
畑は東名阪自動車道鈴鹿インターチェンジ西側に位置し、約2万5千平方メートルの敷地に約20万本を無農薬で栽培する。
シャクヤクはボタン科の多年草。根は漢方薬原料として使用するほか、花や葉は消臭・抗菌作用があり、鈴鹿商議所のSUZUKA産学官交流会が中心となって約20年前から商品開発に向けた取り組みを進める。
現在は同市追分町の植木栽培・販売業イトウグリーン(伊藤哲男社長)が管理し、医薬品などを製造販売する伊勢くすり本舗(本社・伊勢市二見町、加藤宏明社長)が根や花びらを使った商品化に取り組んでいる。
まつり期間中は畑の一部に特設テントを設け、切り花やシャクヤクにちなんだ物品を販売する。入場無料。駐車場は1台1000円。雨天中止。
24日、主催する同まつり実行委員会の関係者らが、鈴鹿市役所で末松則子市長にPR。加藤宏明会長(55)は「『スズカシャクヤクファーム』として観光農園のほか、根や花びらを使った1次加工の場を作ろうと考えている」などと今後の計画について話し、「現在はつぼみが大きくなり始めている状態。5月10日ごろから1週間程度が一番の見頃になりそう」と多くの来場を呼びかけた。
末松市長は「長年の取り組みが新しい展開につながっていくことをうれしく思う。多くの人に鈴鹿が誇るシャクヤクの花を一度見てもらえれば」と話した。