
【伊勢】三重県伊勢市に主要生産拠点を置く電機メーカー「シンフォニアテクノロジー」(東京都)はこのほど、企業版ふるさと納税として、市に3千万円を寄付した。郷土資料館の整備や奨学金事業に活用される。
同社は大正6年に鳥羽市で創業し、昭和16年に伊勢市で伊勢製作所を開設。現在、半導体や航空宇宙関連機器の開発、製造など幅広く事業を手掛ける。同社がふるさと納税として市に寄付するのは3年目。来春に完成予定の市郷土資料館の整備事業や、奨学金育英事業の資金に役立てられる。
市役所で同社の武藤昌三会長が、鈴木健一市長に目録を手渡し、「伊勢の長い歴史を残す資料館整備に役立ててもらいたい。学生たちが、人間として大きく成長するためにも活用してほしい」と話した。
また、同社が令和9年3月末まで10年間取得している市観光文化会館のネーミングライツ(命名権)について、令和19年3月末まで契約延長することが決まった。愛称は「シンフォニアテクノロジー響ホール伊勢」、命名権料は年額500万円。