同級生コラボ「甘夏甘酒」試験販売 尾鷲の平山さんと濵田さん 三重

【コラボ商品をPRする濵田さん(左)と平山さん=尾鷲市瀬木山町の「Sawa Cafe」で】

【尾鷲】35年ぶりに再会した三重県の尾鷲中卒業の同級生2人が、各事業の強みを生かしたコラボ商品「甘夏甘酒」の試験販売を始めた。腸内環境を整える「腸活」ブームにあやかり、将来的には全国展開を目指す。

開発したのは、尾鷲市南浦で甘夏を有機栽培する「平山農園」の平山玲さん(51)と、同市瀬木山町の「Sawa Cafe」の店主・濵田佐和子さん(51)。尾鷲小時代からの幼なじみで、小学3年時に同学級だった。

濵田さんは、2年前に各地の米こうじを取り寄せながら甘酒造りを開始。昨春、弟の竜一さん(28)と甘酒などを扱う同カフェをオープンした。甘酒は紀北町東長島の「河村こうじ屋」の生米こうじなど県産の素材にこだわる。

来店客に甘酒を提供する中で「かんきつ類との相性の良さ」に着目。平山農園を紹介する記事を見かけ、コラボを持ちかけた。濵田さんの「腸活で心身ともに元気にしたい」との思いに、平山さんが共感したという。

甘夏甘酒には、農園のブランド「甘夏屋」の甘夏ジュースを使用。発酵段階で混ぜ合わせると食感が悪いため、二層構造化して冷凍した。自然解凍し、色が混ざったら飲み頃という。開発期間はわずか1カ月だった。

1本500円で、10本セットは4500円。濵田さんは「甘酒は栄養価が高く、美容にも良い。働く女性たちの味方になるのでは」と期待。平山さんは「甘夏屋として首都圏を中心に販路を拡大したい」と意気込んだ。

現在はカフェでの受注販売のみ。問い合わせや購入はLINEのQRコードから受け付ける。

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