伊勢新聞

三重など8強、夏の県大会シード権も獲得 春の高校野球三重県大会

【昴学園―三重 一回裏無死三塁から2番早川の犠飛で三走加藤が生還。三重が1点先制=松阪球場で】

第72回春季東海地区高校野球三重県大会(県高野連主催、伊勢新聞社後援)は20日、津球場公園内野球場▽ドリームオーシャンスタジアム(県営松阪)▽ダイムスタジアム伊勢の3球場で2回戦8試合が行われ、三重、海星、津商、菰野、津田学園、松阪商、久居農林、宇治山田商が勝ち、8強進出と夏の県大会のシード獲得を決めた。

2回戦から地区予選の1、2位チームが登場し、地区1位校はすべて初戦を突破。南地区1位の三重は昴学園に8―0で七回コールド勝ちし、2年生左腕皿井湊士が3安打無失点で完投した。

北地区1位の海星は右腕森部滉晟ら3人の継投で津西に5―0の完封勝利。中地区1位の津商は2安打2打点の3番中井徠斗らの活躍で四日市に5―2で競り勝った。

菰野は先発左腕栄田人逢ら3投手を投じて久居を8―0の七回コールドで破り、津田学園は2点ビハインドの六回に6得点し皇學館を8―3で下した。

松阪商は相可に2―1で競り勝ち、久居農林は左腕川合大和の投打の活躍もあり高田に5―4で逆転勝ち。宇治山田商は近大高専を6―2で退けた。

準々決勝は26、27日の2日間、津球場で行われ、26日に津商と津田学園、宇治山田商と菰野、27日に三重と久居農林、海星と松阪商が対戦する。

三重、昴学園に“雪辱”

○…2014年以来春の県大会の頂きから遠ざかる三重。昨年春準々決勝で敗れた昴学園に8―0の七回コールド勝ちで“雪辱”した。9番の捕手を除く先発全員の12安打。一回1番加藤の左越え三塁打を皮切りに先制点を奪うと六回までに8得点。投げては今年春に公式戦デビューした最速138キロの2年生左腕皿井が昴学園打線を3安打完封した。

○…4番、左翼手で先発の髙田によると大砲はいないが「全員でつなぐ打撃」(髙田)ができる点が今年のチームの強みという。六回2死二塁から7点目をたたき出す右越え適時三塁打を含む4打数3安打2打点と中軸の役目を果たした3年生は「投手が良かったし野手も投手を援護できた。この後も今日みたいな試合で優勝を」と勢い込んだ。
【20日の結果】
▽2回戦
○…津球場…○
津商5―2四日市
海星5―0津西
菰野8―0久居
(七回コールド)
○…ドリームオーシャン…○
三重8―0昴学園
(七回コールド)
久居農林5―4高田
松阪商2―1相可
○…ダイムスタジアム…○
宇治山田商6―2近大高専
津田学園8―3皇學館
【26日の試合】
▽準々決勝
○…津球場…○
①津商―津田学園
②宇治山田商―菰野
【27日の試合】
▽準々決勝
○…津球場…○
①三重―久居農林
②海星―松阪商
(試合開始予定時刻は①10時②12時半)