【伊勢】三重県伊勢市二見町茶屋の国指定重要文化財「賓日館」で、26―5月6日、伊勢の鉄道の歴史を紹介する企画展「楽しく知ろう伊勢と鉄道」が開催される。昭和期の蒸気機関車(SL)の写真パネル展や、鉄道模型の運転体験(4、5日のみ)などがある。
明治時代に伊勢の街の発展に貢献し、参宮鉄道(現JR参宮線)の敷設などに尽力した実業家太田小三郎(1845―1916年)の功績と、地域の鉄道の歴史をパネルで紹介。鉄道関連品の展示や、昭和のSLを中心とした鉄道写真約20点も並ぶ。5月4、五の両日は、伊勢の街をイメージした横4メートル、縦3メートルほどのジオラマを展示。SLのほか、近鉄特急「しまかぜ」などの模型を操作して走らせることができる。
「こどもの日」に合わせ、同館を管理するNPO法人二見浦・賓日館の会が主催し、市民団体「参宮列車復活計画」の協力で平成18年に始まった恒例の催し。来年以降、同館が改修工事に入るため最後の開催となる。担当者は「親子で楽しんでほしい。先人の偉業を知り、郷土に誇りを持ってもらえたら」と話している。入館料は大人310円、小・中・高校生は150円(5月5日は高校生以下無料)。30日は休館。
問い合わせは同館=電話0596(43)2003=へ。