FC伊勢志摩が開幕戦勝利 東海サッカーリーグ、VMECに1―0 三重

【競り合いの中ゴールを決めたMF森栄二志選手(左)=伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジで】

【伊勢】三重県中南勢地域を拠点とする社会人サッカーチームFC伊勢志摩は20日、伊勢市朝熊町の伊勢フットボールヴィレッジで東海サッカーリーグ1部のホーム開幕戦でVMEC(VENCEDOR MIE UNITED CLUB)と対戦し、1―0で勝利した。

同リーグでは東海4県の各県リーグから勝ち上がった8チームが第14節が行われる9月まで総当たりで対戦する。優勝チームには日本フットボールリーグ(JFL)昇格が懸かる全国地域チャンピオンズリーズ(全国地域CL)への出場権が与えられる。

FC伊勢志摩は昨年の東海1部リーグで優勝を果たし全国地域CLに進出したが敗退。今季もリーグ優勝と悲願の昇格を狙う。同じく県の中勢を拠点とするVMECは昨年の東海2部リーグで2位となり、今季創設後初の1部参戦。県勢2チームが1部リーグに参戦するのは7年ぶりとなる。

開幕戦には約千人の観客が集まり、FC伊勢志摩の選手らはエスコートキッズとともに入場。鈴木健一伊勢市長によるキックインが行われたほか、服部吉人大紀町長、下村由美子明和町長らも応援に駆けつけた。

【エスコートキッズとともに入場する選手ら】

試合では前半30分、競り合いの中でMF森栄二志選手が、味方が繋げたボールを振り抜き先制。その後リードを守り切りFC伊勢志摩が勝利をおさめた。

試合後のインタビューで森選手は「開幕戦で緊張もあったが、たくさんの応援の中で思い切りゴールを狙えた」と話し、金守智哉監督は「選手の地力がついてきたと感じる。全国で勝ち上がるためにさらにレベルアップが必要」と見据えた。観戦に訪れたサポーターは「プレッシャーもある中で開幕戦勝利を飾ってもらえて嬉しい」と笑顔で感想を話した。