【いなべ】三重県の桑名市と東員町、いなべ市を結ぶ三岐鉄道北勢線の今後のあり方やまちづくりについて、沿線の住民らで考えてきた「地域の公共交通とまちづくりを考える勉強会」が、18日で20回目を迎えた。
いなべ市の市民グループ「北勢線とまち育みを考える会(ASITA)」(安藤たみよ会長)が主催し、近畿日本鉄道元社員の原文人さん(63)が講師を務めている。会場の阿下喜会館(同市北勢町阿下喜)には、地域住民や沿線の市町の議員など14人が集まった。
この日は「持続可能な社会を目指して交通のベストミックスを考える」をテーマに、参加者自身が電車やバスなどの公共交通機関と自家用車をどのように使い分けているかを話したり、北勢線をより多くの人に利用してもらうためのアイデアを出し、活発に意見を交わした。
参加者からは「地元の企業に働きかけ、通勤する人に利用してもらう」「終電時刻を繰り下げる」などの意見が出ていた。
今後、これまでに出た意見や提案を集約して会としての方向性を打ち出し、鉄道サミットなどで発表していくという。