伊勢新聞

東海はマイナス継続 日本公庫、令和6年農業景況調査

日本政策金融公庫農林水産事業はこのほど、全国と東海4県の令和6年農業景況調査結果を発表した。

農業経営の業況が「良い」と答えた農業者から「悪い」とした農業者を差し引いた農業景況DIは全国が前年比37・4ポイント増の10・5で、東海地域は同1・9ポイント増のマイナス13・9だった。

全国の農業景況DIは米をはじめとした農産物価格上昇などの影響で大幅上昇し、五年ぶりにプラス値に転換。東海地区は高病原性鳥インフルエンザの影響で採卵鶏業の景況が大幅に悪化したことなどが響き、マイナス値が継続する結果となった。
調査は今年1月に全国の融資先担い手農業者2万1012先を対象に郵送とインターネットで実施し、32・8%にあたる6889先が回答。東海地域では851先のうち39・6%にあたる337先が回答した。

令和7年の農業景況DIの見通しは、全国が前年比2・9ポイント減の7・6で、東海地区は同15・4ポイント増の1・5となる見通し。