往年の名車快走、紀伊半島一周ラリー 49台が紀北町を通過 4日間で8府県1200キロ

【駐車場から出発する名車を見送る町民ら=紀北町東長島の道の駅紀伊長島マンボウで】

【北牟婁郡】往年の名車による紀伊半島一周公道ラリー「ラフェスタプリマベラ」に参加する49台が19日、紀北町など県内各地の通過ポイントに集結した。沿線住民らが出迎える中、豪快なエンジン音を響かせた車体が続々と到着した。

今年は昭和9―46年製のジャガーやアルファロメオなどが参加している。18日に名古屋市の熱田神宮を出発し、三重、和歌山、大阪などを経由。京都市内のホテルまで8府県の約1200キロを4日間で走行する。

この日、志摩観光ホテルを出発した車列は、午前10時過ぎに紀北町東長島の道の駅「紀伊長島マンボウ」に入った。尾上壽一町長や住民ら約80人が拍手で歓迎。詰めかけたファンは整備の様子を眺めたり、車の近くで写真を撮ったりして珍しい光景に酔いしれた。

最後尾で到着した「メルセデスベンツ280SL」(ドイツ、昭和46年製)の所有者・杉山一之さん(64)は、東京都から初参加。「普段は国道ばかり走るので、大自然が近くて新鮮。景色も食も楽しみながら各地を巡りたい」と話した。