伊勢新聞

昭和後期の流行歌懐古 レコード24枚を展示、三重・紀北町

【昭和後期のレコード盤が並んだ企画展=紀北町長島の紀伊長島郷土資料室で】

【北牟婁郡】昭和後期の流行歌を懐古する「思い出のレコード展」が5月25日まで、三重県紀北町長島の紀伊長島郷土資料室で開かれている。レコード盤とともに当時の音楽シーンをたどれる。

戦後の「歌謡曲黄金世代」として全盛を誇った1970年代の楽曲を継承する目的。町民らから寄贈されたシングル20枚、LP4枚のジャケットを展示し、歌詞や曲調などを紹介している。

レコード盤は、谷村新司のソロデビュー曲「陽はまた昇る」や、1カ月で40万枚を売り上げた吉田拓郎のアルバム「元気です。」など、歌謡界を席巻したアーティストの名作が並んでいる。

企画した郷土室職員の浅原俊昭さん(72)は、70年代を青春とともに迎えた「歌謡曲愛好家」の1人。2、30枚のレコードを購入し、友人と貸し借りした思い出を鮮明に覚えているという。

浅原さんは「顔や名前だけでも知っているアーティストはいるはず。高齢の方も若者も当時の歌謡曲を振り返り、楽しんでもらいたい」と話している。午前9時―午後4時半。月曜祝日は休館。