三重県津市発注の水道修繕工事を巡る贈収賄事件で、市から工事代金をだまし取ったとして、津地検は18日、詐欺の罪で、津市の元職員ら3人を在宅で追起訴した。
追起訴されたのは、市上下水道事業局水道工務課元副主幹中村一男被告(56)、同課元技能長松岡泰成被告(52)=共に収賄罪と詐欺罪で起訴=と水道工事会社「新英工業」の新居利英被告(50)=贈賄罪と詐欺罪で起訴=の3人。
起訴状などによると、3人は令和5年4月―昨年7月、当時市職員だった中村被告らが実施した7件の水道修繕工事を同社が施工したように偽装し、工事代金計約25万円を市からだまし取ったとされる。
中村、松岡両被告は令和4年7月ごろ―昨年4月ごろ、水道修繕工事を同社に委託した見返りに、新居被告から洗濯機などを受け取ったとして、先月5日に収賄罪で起訴されていた。
3人は令和5年8月―昨年1月、別の水道修繕工事で代金計約8万円を市からだまし取ったとして、今年2月に詐欺罪でも起訴されていた。