【桑名】長島観光開発(三重県桑名市長島町浦安)は18日、アサヒグループのアサヒユウアス(東京都)と協力し、ビールかすを活用したリユースカップ「森のタンブラーNagashimaResort」を開発したと発表した。
使い捨ての消費行動を見直し、持続可能な社会を目指す、エコとSDGsに貢献する取り組み。同日から同社が運営するナガシマリゾート内で、数量限定1200円(税込み)でカップの販売を開始した。
ビールかすは、ビールの仕込み工程で麦汁をろ過した後に残る麦芽の固形物。リユースカップは同社が運営するなばなの里内で製造されるクラフトビールのビールかすを30%活用している。通常は廃棄されるビールかすの再利用を模索していた同社がアサヒグループに相談し、製造。タンブラーには、なばなの里長島ビール園のイラストが描かれており、同社の60周年記念事業の一環として展開される。
「森のタンブラー」は「使い捨てしない」飲料容器として2019年に誕生したリユースカップ。アサヒユウアスがビールかすを使って「森のタンブラー」を開発するのは初めて。森のタンブラーには環境への配慮や、原料由来の細かな凸凹でビールの泡をきめ細やかにする工夫が施されているが、アサヒグループは「環境」「コミュニティ」「責任ある飲酒」「健康」「人権」の5つの重要課題に取り組み、持続可能な社会の実現を目指しており、本プロジェクトもその一環であるとしている。