建設会社社長の石川剛氏(51)=津市香良洲町=は18日、三重県庁で記者会見し、任期満了(9月12日)に伴う知事選(8月21日告示、9月7日投開票)に無所属で立候補すると表明した。
石川氏は「政治家はパフォーマンスばかり。子どもの未来を託されている責任と自覚がない。国民が物価高で苦しんでいるのに、政治家だけがおいしい思いをしてはならない」と指摘した。
その上で「政治と企業を正しい軌道に戻し、豊かで明るい未来にしていく」と強調。「われわれが求めているのは経済発展や豊かさ。人々に寄り添う県政を進めていく」などと訴えた。
「税金で購買力が奪われれば消費が停滞してしまう」と述べ、県民税の廃止など、税の抜本的な見直しを進めると説明。木造住宅の耐震補強や交通利便性の向上、企業誘致にも意欲を示した。
現県政に対しては「知事は1期目で苦労したと思うが、すべきことはしなければならない」と指摘。知事と職員の意思疎通を課題に挙げて「県民と職員を取り持つのは知事の仕事」と語った。
石川氏はブラジル・サンパウロ州出身で、来日後に日本国籍を取得。これまでに津市議選や前回知事選、前回津市長選に出馬したが、いずれも落選した。神奈川県立湘南高通信制中退。
次期知事選は、現職の一見勝之氏(62)=1期=が、先月21日の県議会本会議で再選出馬を表明した。共産党県委員会などでつくる政治団体も候補者の擁立に向けた調整を進めている。