【尾鷲】三重県尾鷲市賀田町の輪内中学校2年生8人が17日、同市南浦の農園で市特産「甘夏」の収穫を体験した。生徒らは好天の下、旬を迎えた実を丁寧に摘み取った。
同校によると、一次産業を学ぶ「ふるさとキャリア教育」の一環。2年生は1年かけて農業に携わり、市の広報誌「広報おわせ」来年3月号に体験記を掲載する予定。
この日、生徒らは甘夏の有機栽培に取り組む農家、日下浩辰さん(54)の甘夏畑を訪れた。尾鷲湾を望む約1・5ヘクタールの園地では、360本の木から20トン収穫できる。
日下さんはへたを残さないよう二度切りするなど、枝切りばさみの使い方を説明。生徒らは慎重に切り取り、1時間でコンテナ15個分(約220キロ)を収穫した。
試食した生徒らは「思ったより甘い」「おいしい」と声を上げた。
榎本勇梛さん(13)は「一粒が大きくて甘い。毎日収獲する農家の大変さが分かった」と話していた。