伊勢新聞

来年3月末で手形帳・小切手帳の発行終了 三十三銀行

【四日市】三十三銀行(三重県四日市市)は17日、来年3月31日で手形帳、小切手帳の発行を終了すると発表した。記名判印刷サービスも同日で終了する(同サービスの新規受け付けは9月30日で終了)。

発行終了時点で保有している手形帳、小切手帳については引き続き利用できる。同行は、当座預金からの払い戻し手段である小切手帳の代わりとして、「預金払戻請求書」により手続きできるよう改定予定だが、詳細については後日発表するとしている。

政府、産業界、金融界が取り組む「手形・小切手の全面的な電子化」を巡っては、2021年6月に政府から公表された「成長戦略実行計画」に「5年後の約束手形の利用廃止、小切手の全面的な電子化」が盛り込まれたことを受け、全国銀行協会は「2026年度末までに全国手形交換所における手形・小切手の交換枚数をゼロにする」ことを目標とした自主行動計画を策定していた。

同行では、手形・小切手の電子化により、紛失・盗難リスク軽減に加え、印紙代、取引先への郵送料などのコスト削減、事務の負担軽減などが期待されるとしているほか、現在、手形・小切手による決済を利用している顧客に対し、インターネットバンキングや電子記録債権(でんさい)利用など、電子決済手段への移行を検討してほしいとしている。