伊勢新聞

生活満足度、2年連続で上昇 みえ県民1万人アンケート

【定例記者会見で「みえ県民1万人アンケート」の結果を発表する一見知事=県庁で】

一見勝之知事は16日の定例記者会見で令和6年度の「みえ県民1万人アンケート」の結果を発表した。生活満足度(10点満点)の平均は5・96点で、前年度から0・05点上昇。調査開始の4年度から2年連続で上昇している。

県によると、アンケートは3年度まで実施した「みえ県民意識調査」を引き継ぐ形で実施。無作為で抽出した18歳以上の県民1万人に依頼し、4592人から回答を得た。

調査結果によると、生活満足度の平均は男性が5・87点、女性が6・05点で、男女共に前年度から上昇。年代別では60代が最も高く、6・15点。18―29歳の6・13点が続いた。

分野別では「身の回りの自然環境」や「健康状態」「医療サービス」の満足度が高かった。一方で「移動手段や交通の利便性」「給料や報酬、賃金」「家計と資産」の満足度は低かった。

一般のドライバーが有料で送迎をする公共ライドシェアに関する質問を新設。19・9%が公共ライドシェアを「利用したくない」と回答。「利用したい」(15・4%)を上回った。

未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた人は51・4%で、前回から4・0ポイント低下。ジェンダーギャップ解消に必要な施策の最多は「共働きや共育てへの支援」で63%を占めた。

一見知事は会見で「ジェンダーギャップや結婚観、防災などに対する県民の考えがよく分かった。行政の施策を改善するところがあれば、組み込んで施策を展開したい」と述べた。

公共ライドシェアを利用したくないとの回答が多かったことについては「(質問で)少し説明を入れればよかった」とした上で「公共ライドシェアは進める必要がある」との認識を示した。