
【津】津市久居野村町の田中光雄さん(73)の油彩画の個展が16日、同市中央の三重画廊で始まった。色を重ねて描いた風景画32点を展示販売している。20日まで。
田中さんは幼い頃から絵が得意で、20代から本格的に油彩画を始めた。県警を定年退職後の平成28年から4年間、津市の画家、坂本泰漣氏に師事し、現在は無所属で制作している。
個展は27年ぶりで同所では初めて。この10年に描いた風景画を出品した。白馬や伊吹山など山の風景、新緑の雲出川、特に好きなモネを意識したという「藤」など、深みのある色の重なりで表現した作品が並ぶ。
田中さんは一志町波瀬出身で「田んぼや川で育った原風景が根底にある」とし「見た人の目の動きを考えながら描いている。風景のその先を想像し『一度行ってみたい』と思ってもらえるといい」と話した。