「夢古道おわせ」営業を再開 飲食ブースを刷新、販売管理体制強化 三重

【新体制でのオープンを祝う湯浅代表理事(中央)ら=尾鷲市向井で】

【尾鷲】三重県尾鷲市向井の市総合交流施設「夢古道おわせ」は今月、新たな指定管理者のもとで営業を再開した。飲食ブースを刷新したほか、販売管理の体制を強化する。担当者は「東紀州の人が共存できる場所に再生させたい」と意気込んだ。

夢古道おわせは、温浴施設「夢古道の湯」や飲食ブースから成る。施設では昨秋、約600万円の売上不明金が発覚。オープン以来の指定管理者に代わり、本年度から3年間、同市矢浜の一般社団法人「OMOTENASI」が指定を受けた。

2日に再開した夢古道の湯に続き、飲食ブースはフードコート「OMOTENASI」に刷新され、12日に再始動。売り上げ管理と省力化を目的に、有人レジを券売機に切り替えたほか、絵本やおもちゃを置くキッズスペースを新設した。

津市のラーメン店「らぁ麺喜鷲」監修の古道ラーメンや、尾鷲海洋深層水を使った「深海からあげ」などを用意。地魚を扱う海鮮食堂「ほんじつのさかな」も同市港町から移転し、土日祝限定で海鮮丼や刺し身の盛り合わせなどを提供する。

同法人は12日、夢古道おわせで記念式典を開催。向井地区会長の南靖久市議は「今後の盛り上がりを応援したい」とあいさつ。法人の湯浅しおり代表理事は「若者も高齢者もみんなが役割を作れる場所にできるよう頑張りたい」と話した。

【営業を再開した夢古道の湯=尾鷲市向井で】