
【度会郡】冷凍ラーメンの製造・販売を手がける「八家フーズ」(三重県大紀町金輪)が、三重の地域食材にこだわったラーメン作りに取り組んでいる。現在は県産マダイや紀北町産のマンボウ、松阪牛の骨などを使った6種類を販売。代表の朝日勇人さん(49)は「今後も地域の食材を使い、おいしく手軽に食べられるラーメンを作っていきたい」と話している。
朝日さんと妻の友江さん(37)は、元大紀町地域おこし協力隊。令和2年に愛知県から同町に移住した。
朝日さんは飲食店を経営していた経験を生かし、県産マダイと伊勢どりを10時間以上煮込み、濃厚なのにすっきりとした味わいのスープが特徴の「鯛だし鶏白湯ラーメン」などを開発。空き店舗を活用したラーメン店で提供し人気を集めていたが、同5年に店を閉め、冷凍ラーメンの製造販売に業態転換した。
鯛だし鶏白湯ラーメンのほかに、同ラーメンスープをベースに大内山牛乳を加えたマイルドな口当たりの「大内山ミルク担々麺」、松阪牛の骨から抽出したうまみがコク深い「松阪牛骨しょうゆラーメン」も開発し、真空冷凍した麺とスープを鍋に入れて温めるだけで簡単に食べられるお鍋シリーズとして販売している。
器に麺やスープ、具材を入れて冷凍し、器ごと電子レンジで温めるレンチンシリーズは、玉城豚の骨を長時間煮込んでコクと旨みを出した「豚骨ラーメン」、鯛だし鶏白湯ラーメンのスープと大台町産のユズを使った「ゆず塩ラーメン」、濃厚白湯スープの深い味わいとマンボウの身の食感が特徴の「マンボウちゃんぽん」の3種類。ラーメンに合わせた具材もたっぷり入っている。
商品はオンラインショップや、大紀町の産直施設「山海の郷紀勢」、紀北町の紀勢自動車道紀北パーキングエリア「始神テラス」など、県内約20店舗で購入できる(価格などはオンラインショップに詳しく掲載)。

問い合わせは八家フーズ=電話0598(89)4846=へ。