【四日市】三重県警四日市南署は12日、四日市市の80代女性二人が、息子を装った男に現金計600万円をだまし取られたと発表した。詐欺事件として捜査している。
同署によると、女性の一人は十日午後7時ごろ、息子を名乗る男から「喉が痛くて熱がある。携帯電話を洗濯したのでお母さんの電話番号を教えてほしい」と固定電話に着信があった。
翌11日、男に「不倫が相手の旦那にばれた。示談金が必要だが、銀行から引き出せない」などと言われて桑名市内に移動。「弁護士の息子」を名乗る男に現金300万円を渡した。家族に相談し、詐欺被害が発覚した。
もう一人の女性は十日午前、息子を名乗る男に電話で「仲良くなった女の子に子どもができて堕ろした。示談金が必要」と言われ、11日に津市内で「弁護士の見習い」を名乗る人物に現金300万円を手渡した。家族に話して被害に気付いた。