鳥重本店と資本業務提携を締結 鶏肉加工販売の三昌物産

【四日市】県内と近隣県への畜産飼料販売、鶏肉加工販売を行う「三昌物産」(四日市市塩浜、渡邉大雄代表)は11日、鶏肉専門店「鳥重本店」(愛知県名古屋市千種区、中西隆元代表)と九日付で資本業務提携を締結したと発表した。

三昌物産グループの「コーチンミライズ」(岐阜県海津市)が展開する高級地鶏「名古屋コーチン」、「シガポートリー」(滋賀県甲賀市)のブランド地鶏「近江黒鶏」、銘柄鶏「近江鶏」の拡販のほか、鳥重本店の販売力・商品開発力との融合で地域に根ざした新たな価値の創造を目指す目的。

三昌物産は提携で商品開発・人材交流・流通ネットワーク共有など多方面での相乗効果が期待されるとしている。両社はそれぞれの強みを生かしながら製造・流通・販売の各分野で連携を強化し、地域の食文化の発展に寄与し、持続可能な事業基盤の構築を目指すとしている。

鳥重本店は平成九年6月設立。地元名古屋を中心にこだわりの地鶏を提供してきた実績と信頼を持ち、飲食業界と惣菜製造販売で確かな販路とノウハウを有している。令和三年3月9日には一般消費者向けの鶏肉・たまご専門店「千の鶏」を本店横にオープンし、新たな顧客層の開拓にも努めている。

三昌物産は近年、合併や買収による事業拡大を進めており、畜産飼料関連で東京、千葉、新潟に製造販売拠点を設置し、香川、長野、滋賀、浜松に鶏肉の販売加工拠点を広げてきた。