【伊勢】三重県伊勢市宇治浦田の五十鈴塾左王舎で11日、書の二人展「生きるということ」が始まった。人生をテーマに表した書の軸や額装34点が並ぶ。13日まで。入場無料。
出展したのは、市内の書家高潤生さんに学ぶ加藤真弓さん(62)=伊勢市船江=と、松浦良代さん(77)=松阪市下村町=。
これまでの人生とこの先の人生に目を向け、書で人生を語ろうと、それぞれ人生観に合った言葉や詩の一節を、篆書や隷書、行書などさまざまな書体で表現した。中国の詩人李白の詩を題材に、加藤さんと松浦さんがそれぞれ違う書体で表した作品や、空海の教え、聖書の言葉などをしたためた作品が並ぶ。ウクライナの平和を願った詩の作品などもある。
2人は、令和3年に初めて二人展を開催し、今回が2回目。テーマ設定や題材選び、展示構成など約2年かけて準備してきたという。「2人で刺激しあい、いろんな人の協力があってできた作品展」「作品に生きるヒントが詰まっている。今を精いっぱい生きる気持ちになってもらえたら」と話していた。