
【四日市】三重県四日市市の三浜文化会館と前田町北部公会所で研さんしている水墨画教室「藤墨会」(伊藤ます子代表)は11日、同市安島の市文化会館第一展示室で、第18回「素墨展」を開いた。指導する堀宏作講師(78)と会員16人の会心作78点を展示している。13日まで。
スケッチ旅行で訪れた鈴鹿市の宿場町風景「庄野宿」や壮大な「日光華厳の滝」、まどろむような愛犬の姿を描いた「私の癒し犬」などが並ぶ。また、薄墨で質感豊かに描いた「睡蓮」など、墨の濃淡で生き生きと表現した作品の数々が来館者らの目を楽しませている。
堀講師は、線描で表現した滋賀県の宿場町「醒ヶ井」やぼかし技法の「ポピー」など9点を出展。「水墨画は余白と省略を極意とする暗示の芸術。それぞれが上達し、個性あふれる作品がそろった」と講評していた。