
【四日市】三重県の四日市市の森智広市長が10日、同市萱生町の四日市看護医療大学のキャンパスで講義をし、看護医療学部看護学科の1年生103人が耳を傾けた。
同学科1年生を対象にした必修科目「四日市市の暮らしと文化」の第1回目の授業で、森市長が講師を務めるのは今回が初めて。「2025年31万人元気都市四日市の展望」をテーマに、市の産業やその歴史にも触れ、現在進めている市中心市街地の再開発に関するさまざまな取り組みを紹介した。
年末には、近鉄四日市駅と新バスターミナルなどをつなぐ円形デッキが完成する予定で、2年後のバスターミナル完成を目指している。森市長は「皆さんが大学で学んでいるこの4年の間に、四日市の街が大きく変わっていく。ぜひ市の中心部の方にも足を運んでもらって、変化する街の様子を楽しんでもらえたら」と話した。
また、自身の大学時代のエピソードも話し、ラグビー部に所属していたことやキャンプ場でボランティアをした経験、バックパッカーとして友人とインドを旅したことなどを紹介。「学生時代は時間がある。勉強することも大事だが、気の合う仲間を見つけてできるだけ多くの経験をして、有意義な大学生活を送ってほしい」と呼びかけた。
授業は、5月末までの全8回。今後学生らは、柴田英治学長や市立四日市病院の看護師などから講義を受けるという。