
稲垣昭義三重県議会議長は11日の定例記者会見で、吉田紋華県議(共産党、1期、津市選出)によるSNS(交流サイト)への投稿に関連して議会事務局に大量の殺害予告メールが寄せられた問題について「許しがたい」と述べた。
稲垣議長は会見で、吉田議員による投稿について「議員は公人なので、SNSによる意見の表明はその影響力なども考慮し、注意して利用する必要があると思っている」と述べた。
一方、メールには「自由な意見表明の場は非常に大事。脅しによって意見の表明が制限されることはあってはならない。脅しで発言を制するようなことは許しがたい」と述べた。
その上で、全面的に県警の捜査に協力するよう議会事務局に指示したと説明。被害届の提出や告訴については「今後の状況を見ながら検討していきたいと思っている」と語った。
また、吉田議員がSNSに投稿した生理用品の設置については「さまざまな意見があるため、議長の私がいろいろと発言したり、意見を述べたりするのは差し控えたい」と述べた。
議会事務局によると、メールは先月28日午後8時ごろから同31日午後4時ごろまでの間に、約8千件が届いた。全て議会事務局宛てで、同じアドレスから送信されたという。
吉田県議は先月25日、X(旧ツイッター)に「今日いきなり生理になって困った。用があって寄った津市役所のトイレにはナプキンは残念ながら設置されてなかった」などと投稿していた。