【度会郡】本格的な新茶の収穫シーズンを前に、度会町茶業組合(中森大組合長)は9日、三重県度会町棚橋の内城田神社で「新茶祈願祭」を開き、高品質なお茶の生産や作業中の安全を祈願した。
県内有数の茶所として知られる同町の茶業組合には、11人の生産者が所属し、約65ヘクタールで伊勢茶を栽培。毎年、今の時季に新茶祈願祭を開いている。
この日は、組合員や中村忠彦町長ら関係者9人が参列。神職が祝詞奏上し、代表者が玉串をささげた。祈願祭終了後は、関係者が品評会出品予定の茶園を巡回した。茶葉の育ち具合を確認しながら、収穫の時期を決めるという。
中村町長は「作業の安全と素晴らしいお茶を作ってもらうことを願う」、中森組合長(48)は「今年は気温の影響で例年より生育が遅れているが霜による影響はなく、これから芽も順調に伸びていくと思う」と話していた。