伊勢新聞

三重県議補選伊賀市選挙区、髙橋氏が出馬表明 草の根運動いが公認

【記者会見で、県議補選への立候補を表明する髙橋氏=伊賀市上野丸之内で】

元会社員の髙橋健作氏(39)=伊賀市西明寺=が九日、ハイトピア伊賀(同市上野丸之内)で記者会見し、8月29日告示、9月7日投開票の県議補選同市選挙区(被選挙数一)に、地域政党「草の根運動いが」公認で立候補すると表明した。

髙橋氏は「人口減少が進む中、子どもたちが伊賀で生き生きと育ってほしいと思い、立候補を決めた」と説明。「みんなが住み続けたい、再び帰ってきたい伊賀市を実現したい」と述べた。

「地域の担い手不足は大きな課題。農業や福祉、製造業など、さまざまな産業分野の人づくりに力を入れたい」と主張。公共交通の充実に取り組む考えも示した。

同席した稲森稔尚市長は「県議時代から(自身の)広報スタッフとして一緒に活動してきた」と説明。「大きな組織や政党に依存しない政治姿勢を受け継ぎ、安心してバトンタッチできる」と強調した。

髙橋氏は名古屋市緑区出身。愛知大経営学部卒業後、国際物流会社社員を経て、平成30年に伊賀市に移住。伊賀くみひも生産工場での勤務などを経て、今月から党の政策委員を務める。

同市選挙区では、昨年11月の市長選に出馬した稲森氏の県議辞職で欠員が生じている。補選にはほかに、市議の市川岳人氏(42)が自民党公認での出馬を表明。任期満了(9月12日)に伴う知事選と合わせて実施される。