【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学(豊田長康学長)は8日、同市南玉垣町の同大学白子キャンパスで、在学生を対象に100円で朝食を提供する新入生応援企画「春の100円朝食」がスタートした。30日まで。
新入生を中心に「医療系大学の学生として、在学中から健康的な食生活にも関心を持ってもらいたい」と髙木久代副学長が提案し、今年で2回目。食事の提供を通して、物価高騰による経済的負担の軽減なども見込む。
髙木副学長は「朝食をきちんと食べることで頭の働きも良くなる。3食きちんと食べないと、血糖値も上がるので健康的な食生活習慣を身につけることは大切」と話し、メニューの考案にも関わる。
初日のメニューは、マーガリン付きの厚切り食パン2分の1枚、トウモロコシと新じゃがの豆乳スープ、ゆで卵。スープと卵料理は日替わりで提供する。
食堂には朝から学生が訪れ、髙木副学長が学生らに「量は少なくないか」など、声をかけていた。
訪れた学生らにはおおむね好評で、保健衛生学部医療栄養学科1年の長谷川暉さん(18)は「普段、朝食を抜くことは多いが100円でおいしいし、友達と一緒に食べるのも楽しい。ずっと続けてほしい」、薬学部薬学科2年の山本健人さん(19)は「昨年も食べたが、100円はうれしい。個人的にはスープがとてもおいしくて気に入っている。親にも迷惑かけずに済むのでありがたい」とそれぞれ話していた。