伊勢新聞

インフラ老朽化の認知度、三重は全国4位 古河電工アンケート

古河電気工業(本社・東京都)は7日、三重県庁で記者会見し、道路標識などの道路付属物に関するアンケート結果を報告した。三重は道路付属物の老朽化に対する認知度が4番目に高かった。

同社によると、アンケートはインフラの老朽化に起因する事故が全国で多発していることなどを受け、昨年12月に初めて実施。インターネットを通じて各都道府県で150人から回答を得た。

県内では延べ618人が道路標識や信号機などの7種類で、メンテナンスが必要な箇所を「よく見る」「たまに見る」と回答。沖縄、鹿児島、山梨の各県に続き、全国で4番目に多かった。

このうち、県内で道路標識にメンテナンスが必要な箇所を「よく見る」「たまに見る」と回答したのは57・3%で3位。信号機や街路樹、防護柵など、他の6種類でも全国平均を上回った。

自治体が道路付属物のメンテナンスをしていると思うかとの問いに、県内では34・7%が「あまり思わない」「全く思わない」と回答。栃木、秋田の両県と並んで6番目に高かった。

県内で道路付属物の老朽化に対する認知度が高かったことについて、同社の担当者は「詳細な理由は分からないが、道路付属物に対する住民の意識が高いと考えられる」と話している。

このほか、全国では約8割が「自治体が道路付属物のメンテナンスに積極的に取り組むべきだと感じる」と回答。約4割が「傷みが小さいうちに予防的な修繕を進めるべき」と答えた。