桑名市「メルカリShops」開設 不用になった備品など販売 三重

【「メルカリShops」開設式に出席した伊藤市長(左)と齋藤氏=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は7日の定例記者会見で、使われなくなった備品などの新たなリユース手段として、「メルカリShops」を活用した不用品の販売を開始すると発表した。「メルカリShops」とは、月間2300万人以上が利用するサービス「メルカリ」内にショップを開設できるサービスで、ショップ開設は県内の自治体では初めて。市によると、備品を販売する分野で同市は45自治体目(他分野も含めると66自治体目)。

「メルカリShops」は、まとめて出品・在庫管理ができる▽市が提示した金額で販売できる(値下げ交渉なし)―などが特徴。市は、不要品のリユース推進に既に活用している官公庁オークションとともにショップを活用▽リユース推進による歳入確保―を期待するとしている。会見後に市はショップ開設式を開き、伊藤市長とメルカリ経営戦略室の齋藤良和政策企画参事が出席。開設と同時に、小型薬品保冷庫▽ポラロイドカメラ―など46品を出品した。

齋藤氏は「メルカリは売り手と買い手を繋ぐプラットフォームとして誕生し、事業者や自治体も販売できる新機能として『メルカリShops』を設けた。自分にとっては不用な物が誰かの宝物、欲しいものかもしれない。サービス提供で連携させていただき、限られた資源が大切に使われていく社会、循環型社会を創っていきたい」と述べた。

伊藤市長は「来年4月の多度学園開校に伴い、小学校4校、中学校1校が統廃合となるなど、公共施設の再編で不用物品が大量に発生する見込みだが、官公庁オークションは購入者の負担が大きい。より簡単に、入札など煩雑な手続きなく、すぐに売買契約が成立するショップを置くことができて嬉しい。収入は市の貴重な財源として使わせていただく」と語った。