芝山さんと永田さんに委嘱状 尾鷲市地域おこし協力隊 三重

【加藤市長に抱負を述べる永田さん(中央)と芝山さん(奥)=尾鷲市役所で】

【尾鷲】三重県尾鷲市地域おこし協力隊の委嘱状交付式が7日、市役所で開かれ、津市出身の芝山隆史さん(64)と、愛知県春日井市出身の永田健将さん(26)が任命された。任期は1日から最長3年。

芝山さんは同志社大経済学部卒。通信大手「NTT」に入社後、人材育成プログラムの作成に当たり、約5年前から市と交流を持つ。市総合交流施設「夢古道おわせ」で観光振興に取り組む。

永田さんは名城大農学部卒。鶏肉加工品製造販売会社の営業職に勤めながら毎週末、趣味の釣りで市内を訪れていたという。空き家バンク運営などの「市定住移住コンシェルジュ」を務める。

この日、2人は加藤千速市長から委嘱状を受け取り、芝山さんは「良いコンテンツを関係者と連携して発信したい」と強調。永田さんは「釣り人の視点で感じた魅力をつなぎたい」と話した。

加藤市長は「尾鷲は観光が遅れている。若者の定住移住も難しいのが現状」とした上で「外から尾鷲へのPRを強烈に展開し、2人の思いが実現できることを楽しみにしている」と激励した。