津城と高虎を学ぶ 「城の日」でイベント、小学生から80代64人が参加 三重

【深見さん(手前右端)の説明を聞く参加者=津市丸之内のお城公園で】

【津】津城と津藩祖藤堂高虎公を学ぶイベント「津城をもっと城(知ろ)にい!」(安濃津ガイド会主催)が5日、三重県津市丸之内のお城公園であった。「城の日」(4月6日)記念のイベントで事前に申し込んだ近郊の小学生―80代64人が、ガイドの案内で本丸と西之丸を巡った。

参加者は6班に分かれ、本丸南側の大天守台や埋(うずみ)門、北側の戌亥櫓(いぬいやぐら)台、高虎公を祭る高山神社などを巡った。

各班では同会のガイドが徹底解説。日本城郭検定1級の深見和正さん(64)は「津城は織田信長の弟信包が1580年に造り、後に高虎が改修した」「高虎は築城の名手とされ、江戸城などたくさんの城の設計図を書いた」などと紹介した。

高虎が石垣の隅部に多用した、直方体を交互に組み合わせる「算木積み」を間近で解説し、大火で黒くなった部分や転用石として組み込まれた墓石など詳しく説明した。

市立南が丘小6年の岡本結仁さん(11)は「お城は歴史が感じられて面白い。高虎のことも今までよりよく分かって楽しかった」、母親の浩代さんは「高虎さんは『津の殿様』や『外様』としか知らなかった。築城の名手と初めて知った」と感想を話した。