
【鈴鹿】三重県鈴鹿市国府町の府南寺(久米令真住職)で5日、県指定天然記念物のアイナシの花がほぼ満開となり、見頃を迎えた。見頃は1週間から10日程度を見込む。
東門駐車場にあるバラ科の落葉高木。樹齢300年以上の大木で、高さは12メートル以上ある。原種のイヌナシと栽培梨の交雑種といわれており、日本で2番目に見つかったという。発芽がまれで植物学上貴重な植物として、昭和47年に指定された。
一時は病害虫の影響で樹木が弱ったが、所有・管理者の同寺では3年前から梨の研究を専門にする鳥取大教授らの協力を得て、消毒などの対策を実施。ずいぶん回復してきた。
この日は、白い花が重なり合うように咲き誇り、訪れた花見客が写真撮影などを楽しんでいた。友人と3人で来た同市西条7丁目の松葉志津子さん(78)は「真っ白で大きな塊になって見事に咲いている。本当にきれい」と笑顔で話した。
久米住職は「適切に管理し、これからも大切に守っていきたい」と話した。