
【伊勢】伊勢神宮の祭典に供えるコメのもみ種をまく、耕作始めの祭儀「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」が4日、三重県伊勢市楠部町の神宮神田で営まれた。
神宮の久邇朝尊(くにあさたか)大宮司をはじめ、神職や地元住民ら約80人が参列。儀式に奉仕する「童男(どうなん)」に選ばれた地元の小学6年生奥野文之亮さんが、神職とともに神田の奥にある山に入り、イチイガシの木を切って「忌鍬(ゆぐわ)」と呼ばれる鍬を作って下山した。
神田の祭場に移ると、黄色の装束を着けた作長(さくちょう)が、忌鍬を振り下ろして田を耕す所作「御田打(みたうち)」をした。続いて、白装束の作丁(さくてい)2人が田に入り、神宮楽師御田歌(みたうた)に合わせ、もみ種をまいた。
神田の作付面積は約3ヘクタール。5月には、地元住民らによる田植え「神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)」が行われる。