歩行者の安全確保に注力 尾鷲署で春の交通安全運動出発式 三重

【啓発パレードに出発する尾鷲署のパトカー=尾鷲市坂場西町の県尾鷲庁舎で】

【尾鷲】春の全国交通安全運動が6日に始まるのを前に、三重県警尾鷲署管内の出発式が4日、尾鷲市坂場西町の県尾鷲庁舎前で開かれた。15日までの期間中、交通ルールの徹底などを呼びかける。

出発式には、署員や管内関係者ら約30人が出席。重点項目として、歩行者の交通ルール順守▽ながら運転の根絶▽自転車利用者のヘルメット着用―などを掲げ、取り締まりの強化に努める。

田中良純署長は「交通事故の特徴を見ると、歩行者と自転車利用者が全体の約3割を占める」と強調。歩行者などの安全確保に注力し、児童の通学路や横断歩道での交通指導を推進するという。

出席者を代表し、市老人クラブの大西正隆会長が「人や車に対する譲り合いの気持ちを大切にします」などと宣誓。村上敦交通課長の号令後、白バイなど9台が広報啓発パレードに出発した。

同署によると、今年の管内総事故は3日時点で135件(前年同期比10件減)で、人身事故は同3件減の2件。死者は昨年に続きゼロ人。今年の東紀州総事故は、同1件減の322件。