鳥羽市の課題、思い語る 市長選に向け3氏公開討論会 三重

【公開討論会に出席した(右から)小竹氏、中村氏、山本氏=鳥羽市大明東町の鳥羽市民体育館サブアリーナで】

【鳥羽】任期満了に伴う三重県の鳥羽市長選(6日告示、13日投開票)に向けた公開討論会が3日夜、同市大明東町の鳥羽市民体育館サブアリーナで開かれた。立候補を表明している元市教育長で新人の小竹篤氏(69)、現職の中村欣一郎氏(66)、元市議で新人の山本哲也氏(46)=50音順=が登壇。市民ら250人を前に、市が抱える課題解決の具体策やまちへの思いなどを語った。

鳥羽の未来を真剣に考えてもらうきっかけになればと、鳥羽青年会議所が主催。一般社団法人みらせんの河村直樹理事長がコーディネーターを務め、市民への事前アンケートから選んだ三つのテーマで3人が討論した。

「人口減少と若者・子育て世代の定住に向けた具体策」について、小竹氏は「市の現状を見てみると、経済的支援だけでなく子どもの居場所づくりが必要」と強調し、ガリバー公園(鳥羽市民の森公園)の整備やとばっこキッズクラブ設立などを挙げた。

中村氏は「鳥羽で子育てがしたい、鳥羽に引っ越してきてよかったという気持ちになってもらうことが解決ではないかと思う」と話し、子ども医療費助成の拡充や小中学校の給食費無償化の考えを示した。

山本氏は「鳥羽を生活しやすい場所に変えていくために、住む・働く・子育ての三本柱の強化が必要」と主張。学童保育の負担軽減や出産祝い金の拡充、ごみ袋の値下げなどに取り組むとした。3人は「高齢化・空き家問題と持続可能なまちづくり」や「観光と地域経済の再生 企業誘致・地元資源の活用策」についても、それぞれの持論を展開。討論会の様子は、鳥羽青年会議所のユーチューブチャンネルで生配信された。録画動画も見ることができるという。