
三重県は1日、本年度の新規採用者辞令交付式を県庁講堂で開いた。新規採用者のうち214人が出席。酒徳祐菜さん(23)が代表で一見勝之知事から辞令を受け取り、決意を表明した。
酒徳さんは決意表明で「心から人の役に立ちたいと強く思っている」とした上で「県民のためになり得ることは何かを常に中心に考えて行動し、県民の役に立てる職員を目指します」と語った。
防災や人口減などの課題を挙げて「県民が安心して生活でき、幸せを感じられるように取り組みます」と強調。「どのような業務の先にも県民がいることを忘れずに働きます」と語った。
酒徳さんは伊勢市出身で、大阪府立大卒。「多様な魅力があり、大好きな人がたくさんいる地元の三重県に戻り、多くの人の役に立ちたい」との思いから県職員を志したという。
大学では防災を研究。志望通り、防災対策部に配属された。災害時の迅速な避難行動を促す取り組みを進めたいという。「一日でも早く役に立てるように頑張ります」と話していた。
一見知事は式のあいさつで「公務は誤解されやすい業務だが、県民を守る崇高な任務だということを忘れないでほしい。県民のためになるかを判断の軸にしてほしい」と呼びかけた。
県によると、本年度の新規採用者は234人で、前年度から50人の増加。うち女性は15人増の92人で、新規採用者に占める女性の比率は2・5ポイント減の39・3%となった。