「自由の鐘」ミニチュアお目見え 万博展示に合わせ、鳥羽・ミキモト真珠島 三重

【「自由の鐘」のミニチュアなどを展示したディスプレイ=鳥羽市のミキモト真珠島で】

【鳥羽】来月に開幕する「大阪・関西万博」で、三重県鳥羽市のミキモト真珠島が所有する真珠の美術工芸品「自由の鐘」が展示されることに合わせ、真珠島の入場口に、自由の鐘をモチーフにしたディスプレイがお目見えした。

万博開幕を間近に控え、入場口横の幅2・5メートル、高さ50センチのディスプレイウィンドウに設置。自由の鐘を模したミニチュアと、ミキモト創設者の御木本幸吉や万博を楽しむ人々をイメージした人形が飾られている。

「自由の鐘」は、幸吉が日米親善を願ってつくらせたもので、1939年のニューヨーク万博に出品された。約1万2千個の真珠をあしらった工芸品で、大阪・関西万博の三重県ブースの目玉の一つとして展示される。

担当者は「自由の鐘は、世界情勢が複雑だった当時、幸吉が平和への願いを込めて作製した。ディスプレイを通し、その思いに共感してもらえたら」と話していた。