若者の本音を行政に 皇學館大生ら、伊勢市長に提言 三重

【調査活動を踏まえてまとめた提言を行う皇學館大の学生ら=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の皇學館大学の学生らが26日、市役所で、行政に若者の声が届く仕組みづくりについて鈴木健一市長に提言した。

学生が行政や企業と連携し、地域の課題解決に取り組む同大の「CLL活動」の一環。昨年7月から、2、3年生の4人が市と協力し、若い世代の意見を市政に反映させるため、若者の「リアルな声」を聞くにはどうすればよいかを考え、大学生を対象にアンケートやヒアリング調査に取り組み、提言をまとめた。

現代日本社会学部3年の佐々木隆之介さん(21)らは市の従来の若者向けアンケート調査について回答率が低い現状や、「紙アンケートでは表向きな回答になり、真意がくみ取れない」と指摘。紙によるアンケートだけでなく対話を重視することや、意見を言いたい若者に対応した仕組みを構築する必要があると提言した。

提言を受け鈴木市長は「若者らが、声が届いてないと感じている現状を痛感した。真摯(しんし)に受け止め、若い人の声が政策に反映される仕組みを構築していきたい」と話した。

佐々木さんは「市長に直接伝えることができよかった。若者が優等生の回答ではなく、本音で意見を言える環境をつくることが必要」と話していた。