最高賞に「福和蔵」「噴井」 津で三重県新酒品評会表彰式

【最高賞を受賞した酒蔵の杜氏ら=津市高茶屋5丁目の県工業研究所で】

【津】三重県酒造組合(清水慎一郎会長)が主催する本年度の県新酒品評会表彰式が27日、津市高茶屋5丁目の県工業研究所であり、優れた酒造りをした酒蔵と杜氏を表彰した。

県産酒の品質や製造技術の向上を目的に開催し55回目。審査は14日にあり、22の酒蔵が出品した純米吟醸酒や吟醸酒など4部門の91点を審査した。

最高賞の県知事表彰には、純米吟醸酒の部が井村屋(津市)の「福和蔵純米大吟醸」、吟醸酒の部は石川酒造(四日市市)の「噴井(ふきい)」が選ばれ、知事代理の和田桃子・県雇用経済部次長から杜氏らに表彰状が手渡された。

令和3年酒造年度から出品し、初の知事賞となった井村屋の杜氏、安田裕幸さん(53)は「米が若干硬かったが三重は横のつながりがあり皆さんのアドバイスが受賞につながった」、石川酒造の石川卓史代表(74)は「夏の高温で米が溶けにくく発酵前の処理から神経を使った。知事賞は久しぶり」とそれぞれ喜んだ。

その他の最高賞は次の銘柄(かっこ内は酒蔵名)。

純米酒の部=作(清水清三郎商店)▽本醸造酒・普通酒の部=鈴鹿川(同)