
パート従業員で新人の難波聖子氏(45)は24日、三重県庁で記者会見し、「国民が豊かになる政治をしたい」と述べ、次期参院選三重選挙区(改選数1)に参政党公認で立候補すると表明した。
難波氏は会見で「国は過去最高の税収となったのに、政権与党には増税を示唆するような動きもある」と指摘。「物価高で生活が苦しい中でも国民目線の政治ができていない」などと訴えた。
その上で「国民が身近に感じられる政治をしたい」とし、消費税の廃止や社会保障の負担軽減を進める考えを強調。外資による日本の資産買収に対する規制や食料自給率の向上なども掲げた。
選挙に立候補するのは初めて。3年前の前回参院選で、党代表の神谷宗幣参院議員による演説を聞いたことをきっかけに入党した。党から打診を受けて立候補を決意したという。
難波氏は旧員弁町(現いなべ市)出身で、桑名市在住。建設会社の社員などを経て、現在はホテルの客室清掃業に従事している。同党の県国政改革委員も務める。県立四日市商業高卒。
次期参院選三重選挙区には、立憲民主党の新人で県議の小島智子氏(64)と、自民党現職の吉川有美氏(51)=50音順=が立候補する予定。共産党県委員会も候補者の擁立を検討している。