
【伊勢】「もう一つのお伊勢参り」とも呼ばれた「伊勢西国三十三所観音巡礼」を体験するウオーキングイベントが、4月6日に三重県の伊勢市で開催される。第一番札所の太江寺(同市二見町江)から、三番札所の松尾観音寺(同市楠部町)まで約10キロを歩く。
同巡礼は、伊勢神宮への参拝の後、神宮周辺から桑名市まで各地に点在する観音菩薩をまつる寺院をお参りするもので、平安時代から千年以上の歴史があるとされる。現在、札所寺院らが日本遺産登録に向けた取り組みを進めている。
当日は、午前10時半に太江寺に集合し、読経の後に出発。ガイドの案内で、夫婦岩で知られる「二見興玉神社」や内宮所管社「御塩殿神社」、神宮で使われる塩をつくる「御塩浜」など名所を巡り、午後4時ごろ松尾観音寺に到着予定(二番札所は回らない)。
イベントを企画した太江寺の僧侶星野研至さん(43)は「巡礼の一部を体験し、歴史に触れてほしい。遍路道に点在する名所を巡って楽しく歩いてもらえたら」と話している。
申込みの締め切りは31日。定員は約30人で、参加費100円。雨天時は、4月13日に延期。
問い合わせは同寺=電話0596(43)2283=へ。