
パリ五輪レスリング女子53キロ級金メダリストで、日体大3年の藤波朱理選手(21)=四日市市出身=によるレスリング講習会が22日、いなべ市員弁町楚原の員弁運動公園体育館で開かれ、ジュニア選手らがトップアスリートの技術を学んだ。
藤波選手の父・俊一さんが代表を務める、いなべ市レスリング協会主催の大会に、県内外からエントリーした小中学生約190人が参加した。
組み手に焦点を当てた練習では「レスリングは間合いの取り合い。相手に攻めさせないよう、手のひらで常に相手を触り、間合いを取って」などとアドバイスした。
スパーリングの時間では対戦を希望する子どもたちが列をなした。藤原慎司君(11)=兵庫県=は「タックルは速く、簡単に持ち上げられた」と五輪金メダリストの強さに感激していた。
ロサンゼルス五輪に向けて今年から57キロ級に階級を上げる。練習会後のトークショーでは「子どもたちにエネルギーをもらった。レスリングを楽しむ気持ちを忘れず挑戦していきたい」と話した。