
【鈴鹿】文部科学省の留学支援制度を活用して、米国ロサンゼルスに短期留学した、鈴鹿高専3年の大川大和さん(18)=三重県鈴鹿市=が19日、出身校の市立創徳中学校で留学報告会を開き、在校生約400人を前に「挑戦」の大切さを話した。
中学時代陸上競技部に所属した大川さんは、顧問教諭の一人が男子1600メートルリレーで東京、パリ両五輪に出場した川端魁人さん(26)=中京大クラブ=だったことから海外に憧れを持ち、留学を考えるようになった。
その後、文科省の若者向け留学促進事業「トビタテ!留学JAPAN」を知り、応募を決意。自動運転の最先端技術研究を留学テーマに定めて、書類選考や面接を通過すると、今年2月から3月にかけての15日間、現地の大学に通いながら日本人技術者と交流するなどした。
報告会は自身も直面した、地方の情報格差解消の一助になればと中学時代の担任に相談して実現。留学先での一日を動画で紹介するなど分かりやすさを心がけた。今後の目標に、米国の大学院に進み、現地の企業で技術者として経験を積むことを挙げて「自分は留学に挑戦することで将来やりたいことが見つかった。皆も本気の挑戦を」と呼びかけた。