【津】三重県津市産イチゴの独自ブランド「あまつおとめ」を生産販売する津市安東町の津インターファームが、日本野菜ソムリエ協会が主催する「第3回全国いちご選手権」で金賞を受賞した。同社の中林尚也代表(36)らが17日、津市役所に前葉泰幸市長を訪れ、受賞を報告した。
同社は同町の1900平方メートルによつぼし▽スターナイト▽うた乃―など5品種約1万1500株を栽培する。令和3年に食味、糖度、色味など基準をクリアし、パッケージにもこだわった高品質なイチゴのブランド「あまつおとめ」を立ち上げ、海外にも販路を広げている。
同選手権には全国から375品が出品され、同ブランドの品種「よつぼし」が最高金賞に次ぐ金賞4団体の一つに選ばれた。中林代表は「『津市から世界へ』と考え海外で評価され、津市で応援していただけるイチゴを目指して来た」と受賞を報告。品種に合わせハウス内の温度や湿度を管理しているとして「観察を欠かさないことが一番大事。今後は仲間を増やし、あまつおとめのチームを作りたい」と力を込めた。
前葉市長は真っ赤なイチゴを味わい「甘みと酸味がミックスされた深い味わい。こくがある」と絶賛し「若い発想で消費者への届け方を考え努力されている。新しい農業の魅力を発信する拠点になれば」と激励した。