災害時活動の拠点、設置運営の初訓練 三重県木曽岬町社協「ボランティアセンター」

【テントを張る職員ら=木曽町三崎で】

【桑名郡】災害時にボランティア活動の拠点になる「ボランティアセンター」の設置・運営訓練が13日、三重県木曽岬町三崎の町立ふれあいの里であった。町社会福祉協議会が初めて開き、職員らが実際の流れを確認した。

訓練は南海トラフ地震の発生から10日がたち、ボランティアセンターを開設する―との設定。応援職員として近隣市町の社協の職員も駆けつけ、同町を含め4市町の社協の職員と町民の23人が参加した。

社協の職員らは、施設から少し離れた第2駐車場にテントを設営。訪れたボランティアを受け付ける「受付班」や、ボランティア活動時の注意点を説明する「基本オリエンテーション班」などを設けた。

町民はボランティア役となり、最初は手書きで、2回目はQRコードを使った2通りの受け付けをし、職員がそれぞれかかった時間を計測した。この後、町民は注意点や活動内容を聞くと、2班に分かれてボランティアへ出発、帰着報告までの一連の流れを体験した。

【QRコードを読み取り受け付けをするボランティア役の住民ら】

参加した住民の加藤博さん(73)は「活動に必要な軍手や飲み物などは、ボランティア自身が用意することを初めて知った。勉強になった」と話した。

町社協の松本大(ひろし)事務局長は「有意義な訓練だった。今後、長期の運営を想定した訓練にも取り組みたい」と振り返った。