亀山に「あんぜんの丘総合福祉シティ」完成 こども園と高齢者施設、地域包括支援センター併設 三重

【式辞を述べる小倉理事長(中央)=亀山市田茂町の「あんぜんの丘総合福祉シティ」で】

【亀山】社会福祉法人安全福祉会(三重県亀山市住山町・小倉昌行理事長)が運営する「あんぜんの丘総合福祉シティ」の竣工(しゅんこう)式が15日、同市田茂町の同シティであった。4月1日から運用を開始する。

同複合シティには、昭和28年に同市南野町に開園した保育園「第三愛護園」が手狭と老朽化に伴い移転し、幼保連携型認定こども園「あんぜんの丘こども園」としてスタートする。定員はゼロ歳児から5歳児78人を予定している。

また、高齢者らが見慣れた地域で安心して暮らせるグループホーム「あんぜんの丘」を開設。同ホーム内に、亀山第一地域包括支援センター「ぼたん」を併設する。屋外には農福連携の障害者就労支援施設「あんぜんの丘農業ファーム」を整備、子どもから障害者、高齢者が利用できる総合施設となる。

式典には、山本伸治副市長や鈴鹿亀山地区広域連合議会の船間涼子議長ら関係者のほか、地元の自治会長や地権者ら関係者計約80人が出席した。

小倉理事長は「多くの地権者の理解と協力により、約1年半かけ準備してきた」とし、「地域の皆さまとともに、子どもの健全育成、高齢者が安心して暮らせる居場所、障害者が農業分野で生きがいを持ち、社会参画できる三つの総合施設として歩んでいく」と式辞を述べた。

来賓祝辞で山本副市長は「高齢者介護施設とこども園が共存する施設は、異なる世代の人々との交流により、幅広い価値観の形成につながる」とし、「市として連携協働し、今後の福祉行政にまい進する」と櫻井義之市長のメッセージを代読した。

式典後、出席者らは小倉理事長と認定こども園「あんぜんの丘こども園」の古田秀樹園長らの案内で施設内を見学した。