
【津】三重県津市一身田町の真宗高田派本山専修寺は15日、同寺如来堂で釈迦(しゃか)の入滅を描いた「仏大涅槃(ねはん)図」を公開した。畳20畳分の大きさは東海最大級といい、初日は僧侶による絵解きがあった。16日と最終日の午前11時と午後1時にも絵解きを実施する。公開は20日まで。
旧暦の釈迦の命日に遺徳をたたえる涅槃会を勤行するのに合わせ、所蔵する涅槃図を公開している。
初日午後の絵解きでは広報担当の僧侶、千賀光真さんが、悲しみのあまり気絶する弟子や、鬼、阿修羅、空想の動物までが描かれた内容を細かく解説。図の下部3分の1の画風について「円山派の長沢廬雪の筆ではと想像する」などと述べた。
四日市市から訪れた伊藤雅長さん(57)富美子さん(56)夫妻は「間近に見られる機会はなかなかなく、丁寧な解説が聞けるのもありがたい」と話した。