商談会の補助金拡充を 鈴鹿商議所、市に要望書 三重

【末松市長に要望書を手渡す田中会頭(中央)=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿商工会議所食品部会(清水慎一郎部会長)は12日、同市役所で、末松則子市長に「同市商談会等出展支援事業補助金」の拡充を求める要望書を提出した。

同補助金制度は市が平成28年に設立。市内製造業を対象に、新規取引先の開拓を目的とした商談会などへの出店費用の一部を助成する。一社当たりの上限額は10万円。事業費は20万円。

市によると、利用実績が少ないことや利用企業に偏りがあることから令和7年度は事業を見直し、予算を計上せず、新たな事業を検討するという。

要望書では全業種に対象枠を広げることや、補助金の予算額と上限額の増額など3点を求めた。

同商議所は販路拡大に向け、4月から独自の「商談会等販売会等出展支援助成金」制度を新設する。

田中彩子会頭は「市内の事業者は原材料価格や人件費の高騰、人手不足など多くの経営課題に直面している。この状況を打開するには、新たな販路開拓に向けて、商談会などの機会を数多く確保していくことが重要」と訴えた。

末松市長は「前向きに検討していく」と話した。