三輪町議が出馬表明 木曽岬町長選、子育て施策に注力 三重

【木曽岬町長選への出馬を表明した三輪氏=木曽岬町商工会ふるさと創生ホールで】

【桑名郡】三輪一雅木曽岬町議(59)=4期、源緑輪中=は11日、三重県の木曽岬町商工会ふるさと創生ホールで記者会見し、任期満了(5月4日)に伴う4月15日告示、20日投開票の木曽岬町長選挙に無所属で立候補すると表明した。

三輪氏は「今期限りでの政治活動からの引退を決めていたが、支援者から16年の経験を生かさないとだめじゃないかとの激励をいただき、考え直して、立候補を決めた」とした上で「ここから10年は恐ろしい時代になり、厳しい運営が求められる。この町をいかにソフトランディングさせていくかが最重要課題で、それを自分の仕事とさせていただきたい」と語った。

さらに「生まれた子どもが年間で16人しかおらず、子育て施策には注力していく。また県境で自動車の盗難も多かったが、最近は空き巣が増えており、防犯カメラや防犯フィルムの購入設置補助で町民に安心感を持ってほしい」と強調。「6千人弱の小さな町で少子高齢化が進み、働き手が減っており、今後の税収減は目に見えている。干拓地が経済政策の肝で、北部の開発は終わったが税収増には足りないので、南部の開発を県に要望していく」と述べた。

議員職については「自動失職を選択しようと思う」と語った。

三輪氏は同町出身。四日市工業高校卒。22歳で設計士として独立して個人の事務所を開き、機械単体や製造ラインの装置設計をしている。平成21年4月の町議選で初当選した。

町長選は現職の加藤隆氏(80)=4期、和泉=が不出馬を表明し、伊藤守町議(70)=3期、雁ケ地=が出馬を表明している。